椿 読書録

読書とその他楽しみの記録です。

著者名 か行

<本>作家の人たち 倉知淳

「作家と編集者、出版社」をテーマにしたブラックショート小説集。 自虐的な寡作ミステリ作家ネタが出てきたり、出版界の内側暴露?的なネタがあったり。 これはあの人だろうなー、と思わせるもじった作家名や出版社名ににやにやしてると、急に実名が出てき…

<本>月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言 倉知淳

猫丸先輩シリーズ、久々の新刊。 東京創元社では「猫丸先輩、飄々の帰還!」というコピーを掲げてて、「飄々」ってとこが猫丸先輩だな、と笑いました。「堂々の帰還」じゃないのね。 今回の表紙絵はオオタガキフミさんというイラストレーター。 猫丸先輩と言…

<本>中野のお父さんは謎を解くか 北村薫

『中野のお父さん』続編。 前回は各編のタイトルが「漢字1文字+ひらがな1文字+漢字2文字」で揃えられてたけど、今回は「縦か横か」や「水源地はどこか」など問いかけで統一。 題名もそれに揃えたのかな。 相変わらず桝田ミリさんのイラストが良いです。…

<本>傘をもたない蟻たちは 加藤シゲアキ

加藤シゲアキ作品は『できることならスティードで』を読んだだけで、本格的な小説は初めて。 これは作者初の短編集、だそう。 青春ものあり、ちょっとしたSFあり、とバラエティに富んでて楽しく読めました。 1編以外はセックス描写があるのは意図されたもの…

<本>中野のお父さん 北村薫

編集者の娘と博学な父、疑問や謎が浮かぶ度に中野の実家に帰って「お父さん」に相談すると見事な答えが・・・。 『中野のお父さん』というタイトルだと、自分の父親を指してる感じがしないので、何か意味があるのかと思っていたんですが、ふつうに実家の自分…

<本>豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 倉知淳

「冷蔵庫が空になるまで仕事をしない」と言われるミステリ作家、倉知淳。 しかししばらくチェックしてなかった間にばんばん新刊が出てた・・・! 嬉しいような、怠っていた自分を責めたいような複雑な気持ち。 <ネタバレ> 一部のみ感想。 「変奏曲・ABCの…