<本>わたしがデビューした頃 ミステリ作家51人のはじまり(東京創元社)
ミステリ作家のデビューにまつわるエッセイ。
辻真先御大から始まって、デビュー時代順に並んでいるのが、時代の移り変わりも感じさせて面白い。
デビュー作の書影もカラー口絵でついていて、デザインや色使いに時代を感じます。
倉知淳さんのデビュー顛末を詳しく知りたかったのが第一目的だったんだけど、芸術座の舞台に立ってたとは・・・。
改めて学歴見ると「日大芸術学部演劇科卒」だから納得はできるんですが、そこからミステリ作家へ、というのがやっぱりすごいよなー。
東川篤哉さんが競馬が好きだとは知らなかった・・・。野球は作品中でネタとして出てくるからお好きなんだろうと思ってはいましたが。
中央線西側ユーザーだったんだな、というのが確認できて満足。
石持浅海さんがしばらくの間兼業作家だったというのにはびっくりでした。
かなり刊行スピード速くなかった!?
まえがきにもある通り、なかなかデビューできなくて悪戦苦闘した人もいれば、するっと本を出せることになった人もいて、ほんと人それぞれ。
読んでいて思ったのは、「人とのつながり」って大事だなー、ということでした。
いわゆる名門の大学ミステリ研に入っていて、そこのOBで作家や編集者がいるとか、憧れの作家にファンレター出してやりとりしてるとか。
そのあたりの縁で声かけてもらったり、習作を雑誌に載せてもらったりとかあったようなので、ご縁はやっぱり大事かな、と。